オーダー家具や造作家具のビジネスでは、優れたデザインだけでは十分ではありません。顧客との打ち合わせで決まったデザインを、見積、発注、製造データへ正確かつスムーズにつなげられるかどうかが、納期やコスト、そして最終的な顧客体験を大きく左右します。
しかし実際の現場では、設計と生産で異なるシステムを使用し、データを手作業で受け渡しているケースも少なくありません。こうした分断されたワークフローは、入力ミスや確認作業、手戻りを生み、事業拡大のボトルネックになることがあります。
この課題に、ある家具メーカーはどう向き合ったのでしょうか。
タイを拠点に造作家具やホームデコレーション製品を手掛けるAI Future Furniture Co., Ltd.(AIFF)は、こうした課題を解決するため、Coohomの設計・生産連携ソリューションを導入しました。
タイ・プーケットにあるAI Future Furniture(AIFF)の工場
導入のポイント
|
導入スピード
約60日
設計と製造プロセスの
統合を実現 |
サポート
3言語
中国語・英語・
タイ語で対応 |
ワークフロー
ワンストップ
顧客提案から
生産までを一つの流れに |
課題:設計と生産の「分断」が成長の壁に
カスタム家具では、一つの案件の中でも多くの情報が動きます。顧客の要望、サイズ、素材、カラー、パーツ構成、設計データ、見積、BOM、加工情報、そして生産設備へ送るデータ。
これらが複数のソフトウェアやExcel、手入力によって管理されていると、設計変更が発生するたびに各工程で情報を更新する必要があります。その結果、次のような課題につながります。
- 設計データと生産データの不一致
- 手入力によるヒューマンエラー
- 部門間での確認作業の増加
- 設計変更に伴う手戻り
- 生産開始までのリードタイムの長期化
AIFFにとって必要だったのは、単なる3Dデザインソフトではなく、設計データをそのまま次の工程へつなげられる仕組みでした。
Coohom SmartLink Suiteで、設計から生産までを一つの流れに
Coohom SmartLink Suiteは、3D空間設計と家具設計、生産工程をクラウド上でつなぐためのソリューションです。デザイナーが作成した家具データを、設計だけで終わらせるのではなく、その後の見積やBOM、生産データへ展開できます。これにより、次の一連の業務をよりシームレスにつなげることができます。
顧客提案 → 3D設計 → 詳細設計 → 見積・BOM → 生産
設計と生産をつなぐクラウドプラットフォーム「Coohom SmartLink Suite」
動画:Coohom SmartLink Suiteで実現する、設計から生産までのワークフロー
Coohomは、AIFFへの導入において中国語・英語・タイ語によるサポートも提供し、約60日で設計と製造プロセスの統合を支援しました。
01 3Dデザインから生産データへ
従来、デザインソフトで完成した家具を生産するには、別のシステムでデータを再作成したり、情報を手作業で入力し直したりする必要がありました。SmartLink Suiteでは、設計データを生産工程へつなげることで、こうした重複作業を削減します。デザインが「完成イメージ」で終わるのではなく、実際の製造につながるデータとして活用できることが大きなポイントです。
02 商品データをクラウドで一元管理
家具ビジネスでは、商品数やパーツ、素材、カラーが増えるほど、カタログ管理も複雑になります。CoohomのEnterprise Cloud Catalogを活用することで、商品情報やモデルを一元管理し、営業・設計・生産など異なるチームが同じデータを利用できます。商品情報を更新した際も、各部署が別々にデータを持つのではなく、共通のデジタル資産として管理することで、情報のズレを抑えられます。
03 見積・BOM作成を効率化
設計完成後に必要となる見積書やBOMの作成も、家具業務では大きな負担になりやすい工程です。設計データと商品情報を連携させることで、必要な部材や仕様をもとに後工程のデータ作成を効率化。営業から設計、生産へ情報が流れる際の手入力を減らし、よりスピーディーな案件対応につなげることができます。
04 CAD/CAMとのデータ連携
SmartLink Suiteの重要な役割の一つが、設計側と製造設備側の橋渡しです。CoohomはCAD/CAMへのデータ連携に対応し、デザインから生産までの情報を一貫して扱えるワークフローを構築します。これにより、再入力やデータ変換によるミスを抑えながら、よりスムーズに製造工程へ移行できます。
Coohom SmartLink Suiteを活用して製造された完成品の例
「デザインソフト」から、家具ビジネス全体をつなぐプラットフォームへ
AIFFの事例が示しているのは、家具業界のDXが単に「設計をデジタル化すること」ではないという点です。
本当に重要なのは、
営業・設計・商品データ・見積・生産を、同じデータでつなぐこと。
設計段階で入力された情報が、そのまま次の工程で活用できれば、企業はより多くの案件に対応しながら、手戻りやミスを減らし、事業をスケールしやすくなります。
AI Future Furniture(AIFF)の工場内部
業界メディア『Panels & Furniture Asia』も、AI Future FurnitureをCoohom SmartLink Suiteを早期に導入した海外企業の一つとして紹介し、この仕組みが業務効率化とスケーラブルな生産をどのように支えているかを取り上げています。
『Panels & Furniture Asia』2025年11・12月号の掲載記事
家具設計から生産まで、ひとつのワークフローへ
Coohomは、3D空間設計や高品質レンダリングだけでなく、家具メーカーやブランドが必要とする商品管理、見積、BOM、生産データ連携までを一つのワークフローで支援しています。
「設計はデジタル化できているが、その後の生産工程が分断されている」
「設計変更のたびにデータの再入力が発生している」
「営業・設計・工場が別々のデータを使っている」
こうした課題を抱えている企業にとって、設計から生産までをつなぐことが、次のDXのステップになるかもしれません。
デザインから生産までを、もっとシンプルに。
Coohom SmartLink Suiteで、家具ビジネスのDXを始めましょう。個別デモのご依頼は、今すぐお問い合わせください。✨
